とある阪大生の服日記

大阪大学服飾団体 FtoS

ジップ、ファスナー、チャックについて

こんにちはムルコギです。

久しぶりの更新になりますが、今日は自分が

好きな "ジップ" について話したいと思います!

 

・そもそもジップとは

題名にもある通り、いわゆるジップには

呼び名として他に "ファスナー" や "チャック"

といったものがあると思います。

 

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では、具体的に何が違うのでしょうか??

 

・ファスナーの誕生

1891年にアメリカ🇺🇸でホイットコム・ジャドソン氏の靴紐を結ぶ手間を省きたいという思いからファスナーの発明に至ったと言われています。名前の由来として、「留める」「締める」

という意味を表す "fasten" から来たと言われています。

 

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ホイットコム・ジャドソン(1846〜1909)

ー2つのチェーンが金属のスライダーという部分によって交互にかみ合い、紐の代わりにフラップを締めてしっかり固定するという当時では新鮮なアイディアだったと言われています💡

 

その後1921年、米メーカーがファスナーを閉める時の "シューッ" という擬音を表す「zip」

から ジッパー と命名したと言われています。

 

また1927年、日本の広島県南東部に位置する

尾道というまちで、巾着(きんちゃく)から

もじってファスナーを "チャック印" として

販売したことから、チャックという名称が定着したと言われています。

つまり…

 

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ということです!自分も知った時は驚きました。

 

また、世界各国でファスナーの呼び方は異なります。

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・日本のジップ🇯🇵 YKK 

(以下 YKK HPより引用)

 

では、日本でのジップにはどういった種類のものがあるのでしょうか。

おそらくほとんどの方が持っている服に使われているジップには "YKK" の文字が施されていると思います。

 

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これは吉田工業株式会社が製作していることからYKKと名付けられています。

YKKジップは年間200万km以上の長さ生産されており、世界シェア40〜50%を占めます。

 

YKKジップの種類

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上の画像にあるように、素材によって様々なジップが生産されています。

これらはジップの部品である「エレメント」が

コイル状であったり樹脂からできているかなどによって変わります。

 

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また、スライダーと呼ばれる取っ手の部分には穴が空いていることで

①つかみやすい

②空洞のおかげで軽い

③装飾品を付けられる

といった利点があります。

 

YKKの高級ジップ

 

それではよく見るYKKジップとは一味違う、

"YKK EXCELLA" (ワイケーケーエクセラ)

について書きたいと思います。

 

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エクセラは、先程ご紹介したエレメント1つ1つが入念に磨かれた滑らかなファスナーです。

使い込んでいくことで滑りが良くなり、噛むことも少なくなります。

その美しさからファスナーの貴婦人ともいわれています。

 

・世界のファスナー

 

ここまで日本のファスナーについて紹介しましたが、外国のものについて軽くご紹介します。

 

TALON(タロン)

1910年代にUSフレックス社が開発。

1937年頃社名を "TALON" に改名していますが、年代によってスライダーの形が変わっているためvintageがお好きな方がよく知っていらっしゃると思います。

 

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(画像上: 70年代 画像下:60年代)

 

②朝日ファスナー

こちらは日本の会社ですがWALDESというブランド名でメンズ向けのファスナーを生産しています。

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③ririジップ

スイス製のリリジップ。壊れやすいですがとてもカッコよく、自分は一番好きです。

私物の中ではdigawelの財布やナンバーナインのパンツ、alyxのベストなどに使用されています。

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使い込んでいくにつれて、真鍮が顔を出すのがたまりませんね……

 

余談ですが

 

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こちらのコーディネート、ジャケットには

YKK EXCELLA、パンツにはイタリア🇮🇹の

"ラッカーニファスナー" が使われています。

ラッカーニもとても良いジップなので、気になった方は是非調べてみて下さい。

 

・最後に

本日は男心くすぐるジップについてご紹介しました。長く拙い文ではありますがご覧いただきありがとうございます。

頑張って更新するのでこれからも宜しくお願いします!

 

 

お店紹介ーsus4cus.ー

こんにちはムルコギです。

ここ最近全く更新できていませんでしたが、

今日は大阪府箕面市のドメスティックブランドのセレクトショップ sus4cus.(サスフォーカス)

さんについてご紹介したいと思います。

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ホームページにも記載してある通り、店舗名の由来は「色褪せることのない4つのコンセプトに焦点を当てた(focus)セレクトショップ」とのことです。

 

実際に店舗を訪れてみて、それを感じることができました。

 

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目の前を田んぼに囲まれた閑静な住宅街の中に、暖かみを感じることのできる空間。

商品はとても綺麗にラックに並べられており、洋服だけでなく小物もとても充実していました。

 

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お店に入って右手にメンズ、左手にレディースの商品が並べられていますが、目を見張るのはレディースの充実ぶり。

ユニセックスで着用できるものも多いとのことです。

 

大阪ではなかなか取り扱っているお店を見ない

・Licht Bestreben(リヒト ベシュトレーベン)

・hatra(ハトラ)

・you ozeki(ユウ オゼキ)

を筆頭に、国内でも注目され続けている

ethosens(エトセンス)やsise(シセ)、kagari yusuke(カガリ ユウスケ)

もセレクトされています。

 

また、19ssからは東京ファッションアワード2018を受賞したkuon(クオン)も取り扱うとのこと。ますます目を離せませんね!

 

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オーナーの松上さんのこだわりが詰まった、心が落ち着く素敵なお店でした。

お時間ある方は是非ご来店なさってみて下さい。

最後にお店の詳細を載せておきます。

 

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sus4cus.com/sp/

 

本日もご覧いただきありがとうございました。

 

 

今期のコート紹介 alyx × mackintosh

こんにちはムルコギです。

本日は僕が今年購入したコート🧥についてご紹介したいと思います。

それがこちらのNY🗽発のブランド「alyx(アリクス)」と、ロンドン🇬🇧の老舗ブランド「mackintosh (マッキントッシュ)」のコラボのトレンチコートになります。

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mackintoshの生地がふんだんに使われたトレンチコートの上に、alyxらしい前衛的なデザインのベストがスナップボタンによって取り付けられています。

 

比翼に隠れたボタンにはalyxの刻印が施され、またベストのジップには牛革が用いられており高級感溢れる仕上がりになっています。

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ロンドンの多雨気候に適応するために2枚の生地の間に天然ゴムを流し込み、熱を加えて密着させた防水布を用いた「ゴム引きコート」で有名なmackintosh ですが、このコートも勿論ゴム引きが施されています。正直ちょっと匂います笑

 

また、コートの背中には円型に穴が空いており、2018年秋冬のalyxのテーマに即したデザインとなっています。 

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NYの新進気鋭のブランドalyxとmackintoshのダブルネーム、一目見た時に「今年は絶対にこのコートを買う」と決めて大阪のcontenastoreさんに駆け込みました。値は張りますがそれ以上に価値のある、カッコいいコートだと思います。

ベストは取り外し可能なので、夏はTシャツの上から羽織って着たいですね🍧


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自分はこんなコート買いました!などインスタにdm送っていただけたら嬉しいです!

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

購入品紹介 ーrandyー

こんにちはムルコギです。

今日は、11月の購入品について紹介したいと思います!

それがこちらのrandyのフレアスラックスです。

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裾にかけて広がる、フレアの形をしている珍しいスラックス。デニムでいえばlevi'sの646や684などがありますが、スラックスでフレアなのは初めてみました。

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levi’s 646

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levi’s 684

 

randyは2017年からコレクションを始めた東京の新鋭ブランドです。このパンツは2018年秋冬のモデルですが、大阪での取り扱いが自分が探した範囲では殆ど無かったため、東京から取り寄せていただきました。

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素材はウール100%ですが、生地の厚さが思ったより薄かったため、真冬には履かないと思いますが、それ以外のシーズンであれば十分活躍できると思い購入しました。

 

フレアなのでフェミニンな雰囲気が出やすいのかなと思いましたが、履いてみたら白とブラウンのストライプがシルエットをより綺麗に見せてくれて、自分のスタイルにも合うかなと思えました。

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自分はcontenastoreさんで今回購入させていただきました。

気になった方は是非チェックしてみて下さい!

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

FtoS fashion show

こんにちはムルコギです。

ここ1ヶ月ほど少しバタバタしていて更新できなかったのですが、11/4に大阪大学にて僕たちFtoS が行なったファッションショーについて、文字として記録に残しておきたいと思います。

 

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夏前からコンセプトや構成について話し合い、夏休みには合宿という名のもとで、梅田にてメンバー全員で集まって服を作り始めました。

 

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今年のテーマは sustainable に決まり、周りの方々が提供してくださった洋服を「染め」を用いて生まれ変わらせることになりました。

 

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写真のように藍色だけでは無く、山吹色などにも染めることができました。洋服をリメイクするのはもちろん、なかなか一度で綺麗には染まらないこともあり、この工程は苦労しました笑

 

また、ショーの構成は 過去・現在・未来

に分かれ、それぞれの時代の文化にインスパイアされた服を作り、ショーでの歩き方も時代背景を意識することになりました。

音楽もそれに合わせて複数の曲をミックスしてくださるように頼み、当日は本番直前になって曲が流れないというアクシデントもありましたが、なんとかやりきることができました。

 

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今回のショーを通して、私たちFtoSの理念である-fast fashion to slow fashion-を伝えることができたと思います。服を作るのは大変だったし、病んでしまうメンバーもいましたが、ショーを完成させられた時の達成感は何ものにも代え難かったです。大阪大学に入って、FtoS に入って本当に良かったと思いました。

 

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モデルの方々はもちろん、インスタにて宣伝をしてくださった方々、当日メイクや写真撮影をお手伝いしてくださった方々、なにより当日忙しい中見に来てくださった方々本当にありがとうございました。

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来年はより一層みなさまに満足していただけるよう頑張りたいと思います。

これからもFtoS のことをよろしくお願いします。

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本日もお読みいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

購入品紹介 ーshoopー

こんちにはムルコギです。

夏も終わりを迎え、だんだんと肌寒くなる季節がやってきたので、本日は以前自分が購入したパーカーについてご紹介したいと思います。

それがこちらです。

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「shoop」はMiriam Sanz氏とOki Yohei氏が立ち上げた、スペイン🇪🇸の首都であるマドリードと東京を拠点とするブランドです。

YouTuber のryo matsumotoさんも注目されていたブランドになります。

音楽との結びつきが強く、ダンスミュージック専門のインターネットラジオともコラボしています。

 

自分がこの度購入したパーカーには胸元に大きく「FAKE NEWS」と刺繍が施されていますが、これにはトランプ大統領が大きく関わっています。

2016年の米国大統領選の際に、アメリカではインターネット上で主にトランプ氏を支持するような内容の虚偽の情報が氾濫し、それを彼は逆手に取り自らにとって批判的なマスメディアを一括りに「FAKE NEWS」と呼ぶようになりました。

会見ではこの言葉を連呼し、本来の定義とは違った意味で使われる「FAKE NEWS」についてのニュースは大きな話題を呼びました。

 

そんな政治的背景をもとに、架空の新聞社が

fake newsを流す、といった設定で作られたのがこのパーカーです。

厚さはほどよく、綿100%であるため着心地も抜群に良いです。

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最大の特徴はフードが2つ付いているということ。このおかげで1つだけ被ったり紐で縛ったりと、様々なスタイリングが楽しめます。 

また、背面には"shoop 2018-19"の刺繍も。

紫というなかなか自分にとっては挑戦的なカラーでしたが、いやらしくない色味なのでパンツやコートとの色合わせが楽しくなりそうです。

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こちらのパーカーは tex(テフ)さんで購入させていただきました。今では完売となってしまっていますが、まだロンTなどは残っていると思うので気になった方はお早めにどうぞ。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。

 

購入品&ブランド紹介ーDELADAー


更新してないにもかかわらずブログを見てくださっている方、ありがとうございます。

久しぶりの更新となりますが、今日は

最近自分が購入したDELADA(デラダ)

のシャツについて紹介したいと思います。

 

はじめに  ーブランド紹介ー


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DELADAは、モスクワ出身のデザイナーである

ラダ・コマロワさんが立ち上げたブランドです。

モスクワといえば今年大ブームとなった

Gosha Rubchinskiy が頭に浮かびますが、

両ブランドに共通しているのはロシア発のブランドということだけではありません。      

 

両者ともにDSM Nが年に2度発表する"New Beginning"で新鋭クリエイターとして選出されています。

幼少期を過ごしたロシアの文化や考え方にインスパイアされ、旧ソ連のロマンやアイディアがデザインに反映されているなと感じます。

 

デラダの特徴 ー変形シャツー


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デラダは2017年春夏シーズンからスタートしましたが、川久保玲も注目していた最大の特徴は

"変形シャツ"です。

今シーズン(18aw)に限らず、袖の一部が取り外し可能であったりはたまた付け袖のみのシャツがあったりと、見て着て興奮させられる服がたくさんあります。

 

デザイナー曰く

「既存の着方に囚われず、着る人が自分の個性を革新的な方法で新たなスタイルに落とし込めるようにして、それを無限大に広げていってほしい」

とのことですが、着てみたらその意味がよく分かりました。

それでは実際に自分が購入したシャツの紹介に移りたいと思います。

 

DELADA HALF SHIRT WITH TIE ACCESSORY


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このチェックシャツの最大の特徴は身ごろを半分にできること。

背中部分にたくさんのボタンが付いており、そこに付属のタイをつけることができ、また左のボタンを全て取って右半分だけで着たのが下の写真です。

 


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タイを斜めにかけることによってこのような着方を楽しむことができます。 

 

ちなみにこのシャツは南船場のdamier(ダミエ)

さんで購入させていただきました。

サイズも欠けてきているようなので、気になる方はお早めに。

 

本日もお読みいただきありがとうございました。